「前職と仕事のやり方が違いすぎて辛い」、「転職したら仕事が楽しくなると思ったのに、、」転職1年目の多くの方がこのような悩みに直面しているかと思います。
本記事ではそのような方に向けて、私自身の実体験も踏まえた具体的な解決策を解説します。
- 転職後に仕事がうまくいかない3パターン
- 具体的な解決策
- それでも解決しない場合
本記事を読めば、現在の仕事を軌道に乗せるまでのイメージが湧くと思います。
転職後に仕事がうまくいかない3パターン
転職後に辞めたいと感じる人は少なくない
転職するとすべての労働環境が変わります。そのため、初めは仕事がなかなかうまくいかず、辞めたいと感じる人も少なくありません。
以下は約300名の転職経験者を対象に行われたアンケートですが、6割以上の人が辞めたいと思ったことがあるという結果が得られています。また辞めたいと感じていた期間は3ヶ月以上との回答が5割を占めています。
転職後、辞めたいと思ったことはあるか?
辞めたいと思っていたのはどのくらいの期間か?
転職後の壁
転職後に仕事がうまく回り始めるまでには時間がかかります。周りの転職者の話を聞いていると多くの方が、以下のようなタイミングで壁に直面するようです。
初めは新しい仕事にワクワクしていたのに、3ヶ月くらい経つと自分の能力とのギャップを感じ始め、6ヶ月後には周囲と比べて仕事ができないことに対する劣等感を感じ始めます。「転職しなければよかったかな、、」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、この時期を乗り越えると徐々に光明が見えてきます。
私自身も3ヶ月〜1年の間は苦しかったですが、今は非常に充実した毎日を過ごせています。このような壁に当たることはごく自然なことであり、あなたの能力が低いからではありません。その原因を突き止め、乗り越えていくためのアクションを起こしていきましょう。
うまくいかない3つのパターン
転職後うまくいかないパターンは以下3つに分類されます。
- スキルセットの違い
- マインドセットの違い
- 人間関係・労働環境
①スキルセットの違い
これは前職と求められるスキルが違うことにより生じる悩みです。例えば私自身、メーカーからITコンサルに転職しましたが、以下のようなスキルセットの違いがありました。
必要なスキルセット
- メーカー:設計能力、分析能力、プログラミング 等
- ITコンサル:営業力、提案力、プロジェクトマネジメント力 等
中途採用だと早い段階から戦力として現場に投入されるため、不足スキルの早急なキャッチアップが求められます。このキャッチアップが追いつかず、苦労する場合が多いのです。。
②マインドセットの違い
スキルセット以上にギャップを感じる場合が多いのが、このマインドセットです。マインドセットとは仕事に対する考え方や価値観を指します。もちろん職種によらず共通する部分も多いですが、私の場合は前職と以下のようなギャップがありました。
必要なマインドセット
- メーカー:自分の仕事に集中。後戻りがないよう細かく決める。
- ITコンサル:お互いの不足をカバー。顧客に合わせて柔軟に対応。
私の場合、転職後に最もカルチャーショックを受けた点は、メンバーが率先して自ら仕事を引き受けにいく姿勢でした。
前職では自分の担当タスクに集中することに重きを置く人が多かったため、宙ぶらりんのタスクがいくつも生じていました。しかし、転職先ではそのようなタスクが生じるとすぐに誰かが手を上げて引き受け、チームに貢献していたのです。
このような文化の違いは自分の刺激になり、成長にもつながりました。ただ、そこに順応するにはやはり数ヶ月程度かかるため、苦労する人も多いかと思います。
③人間関係・労働環境
最後は前職とのギャップという話ではなく、人間関係や労働環境が原因のパターンです。そもそも転職先の部署で中途を募集していた理由として、以下2つが考えられます。
①事業が拡大し、人員増強が必要になったため(ポジティブ)
②人が辞めてしまい、人員補填が必要になったため(ネガティブ)
2点目が理由である場合は、パワハラ気味な上司がいたり、長時間労働を強いられ、社員が定着しにくい部署である可能性があります。このような場合は、あなたに非がなくても厳しい環境に苦しむことが考えられます。
具体的な解決策
経験値の蓄積
スキルセットとマインドセットのギャップを埋めるには、王道ですが経験値を積むしかありません。時間はかかりますが、新しい職場の業務や文化を理解し、一つ一つレベルアップしていくのが唯一の解決策です。
やれることがないわけではありません。あなたの取り組み次第ではその苦しい期間を短くすることもできますし、何もしなければ延々と解決しないかもしれません。
具体的には、以下を意識して取り組むことが有効です。
- 習得すべきスキルセットの優先順位をつける
- マインドセットを変える習慣をつける
- 良好な人間関係を築く
スキルセットの優先順位づけ
3ヶ月も働けば必要なスキルが分かってくるかと思います。しかし、すべてのスキルを一律に伸ばすことはできません。必ず優先順位をつけて学習に取り組みましょう。
適切な優先順位は、先輩社員などに相談するのが一番早いですが、まずは打ち合わせの議論に参加できるようになるための基礎知識を身につけるのが有効です。
マインドセットを変える習慣
マインドセットはその人の姿勢や考え方であり、無意識に実行できるよう脳にすり込む必要があります。そのため、初めのうちはルール化して、繰り返し行う習慣をつけましょう。
例えば積極性が求められる職場であれば、「会議の際に必ず3回は発言する」、「社内の勉強会には全て参加する」など、自分にルールを課して取り組みましょう。
そうすることでいつの間にか行動が習慣となり、いつの間にかあなたのマインドセット自体が変わっていくことでしょう。
良好な人間関係を築く
先ほど述べたように、経験値を積むにはそれなりに時間がかかります。その間は周りの人にも少なからず迷惑をかけてしまうでしょう。
そのときに人間関係までうまくいっていないと、当たりが厳しくなったり、仕事を振ってもらえなくなるなど、途中で心が折れてしまいます。なので普段からコミュニケーションを心がけ、経験値が貯まるまでの間、少し多めに見てもらえる関係性を築いておけると安心です。
ただし、そもそも仕事がうまくいっていない原因自体が人間関係である場合はどうしようもありません。次に示す他の手段も含め、対応策を検討しましょう。
それでも解決しない場合
上記の通り具体的な解決策を講じても、どうしてもうまくいかないこともあるでしょう。その場合は根本的に転職先があなたに合っていない可能性があります。
状況が改善することを期待し、1年程度は頑張ってみてもよいかと思います。ただ、それでも辛ければ頭を切り替えて次の転職先を探してみましょう。私もそうでしたが、一度転職を経験するとハードルがグッと下がります。2回目の転職活動は、それほど負担に感じないことでしょう。
参考:【完全ガイド】転職活動の流れと受かるためのポイント【実績あり】
まとめ
本記事では転職後に仕事がうまくいかなくなるパターンや、その解決策を解説しました。このような壁に当たることは自然なことです。上記解決策を意識して取り組んでいけば、必ず時間が解決してくれます。
自分が会社活躍する将来の姿を想像し、もう少しだけチャレンジしてみましょう。
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