一般的によく使われる「天職」の英語表現は以下の3つです。
- ideal job
- calling
- vocation
基本的にどの単語を使ってもOKですが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
参考:【分かりやすく解説】天職とは?適職との違いや本当の意味
天職の英語表現のニュアンスと使い分け
「天職」の主な英語表現とニュアンスの違いは以下の通りです。
ニュアンス | 使われ方 | |
ideal job | 条件が合った理想的な仕事 | 日常使いされる一般的な表現 |
calling | 神様に与えられたぴったりの仕事 | 使命感など自分の思いが 強く含まれる表現 |
vocation | やりがいを感じる、人の役に立つ仕事 | ’job’や’career’のおしゃれな表現 |
特に深い思いがなければ”ideal job”を、感情を込めたい場合は、
”calling”や”vocation”を使うと良いでしょう。
天職の英語例文
それぞれの例文をご紹介します。
ideal job
- This is an ideal job for him.
(この仕事は彼にとって天職だ) - Does the ideal job really exist?
(天職は本当に存在するのでしょうか) - I want to help you find the ideal job.
(あなたが天職を見つけるのをお手伝いします)
calling
- He has his own special calling.
(彼には特別な天職がある) - She found that teaching was her calling.
(彼女は教えることが彼女の天職であると気が付いた) - He turned his work into a calling.
(彼は自分の仕事を天職に変えた)
vocation
- To teach mathematics is my true calling.
(数学を教えるのが私の天職だ) - His vocation is his work as an actor.
(彼の天職は俳優だ) - He believes that he has found his true vocation in life.
(彼は人生における真の天職を見つけたと感じている)
参考:ネイティブの「天職」の使い方
実際にネイティブの人が天職について語っている動画(字幕付き)をご紹介します。
本動画の中では、感情を込めた説明を行うために、”calling“が使われています。
有名なTEDの動画となっており、内容も面白いのでぜひご覧ください。
海外の人の天職の捉え方
天職について語る際、理解しておかなければいけないのが、「日本と海外における仕事観の違い」です。
2019年にパーソル総合研究所が行った日本と海外(アジア諸国)の就業意識調査では、日本人が以下のような仕事観を持っていることが分かりました。
日本人は管理職志向・出世意欲が低い
日本は調査対象14カ国中、管理職志向・出世意欲が最も低いという結果となっています。
逆に海外の人は、より主体的にキャリアップを図っているということです。
日本人は起業・独立志向が低い
日本は調査対象14カ国中、最も起業・独立志向が低いという結果になっています。
逆に海外の人は、実力を付けたら独立を目指す人も少なくありません。
日本人は職場の人間関係や休みやすさを重視
日本は海外と比べ、最も人間関係や休みやすさを重視するという結果になっています。
このあたりも「天職」の考え方が海外と異なる点です。
日本人はダイバーシティ受容度が低い
日本は「女性や年下の上司のもとで働くこと」や「外国人と働くこと」に強く抵抗を感じるという結果になっています。
海外の人と仕事について話す際は、このようなダイバーシティの観点にも注意しましょう。
まとめ:天職の英語表現は迷ったら”ideal job”
本記事を通じて「天職」の英語表現について理解いただけたでしょうか。
天職の英語表現
- ideal job:条件が合った理想的な仕事
- calling:神様に与えられたぴったりの仕事
- vocation:やりがいを感じる、人の役に立つ仕事
文化的な違いにも注意しつつ、楽しく英語を使っていきましょう!
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