「天職が何かよく分からない」、「定義があるのかな?」
今の仕事は自分にとって天職だ。
このような言い回しをすることがあります。
なんとなく「自分に向いている仕事」というのは分かりますが、具体的な定義を説明できる人は少ないでしょう。
似た言葉に「適職」がありますが、違いもあいまいです。
本記事では、「天職」の本当の意味や、「適職」との違いについて解説します。
天職とは?「天職」の意味を解説
天職の意味
天職を辞書で引くと、以下のように説明されています。
「天職」:天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業。weblio辞書
要は自分にピッタリの仕事のこと。ただ、これだけだとまだなんとなくぼんやりしています。
そこで「天職」に関する世の中のイメージを調査しました。
その結果、以下の3つの条件から成り立っていることが分かりました。
- 仕事内容が面白い:
やりがい、ワクワクが感じられる - 能力が発揮できる:
自分の能力、経験を発揮できる - 稼げる:
満足のいく給料がもらえる
仕事内容が面白い
人は定年まで、約40年間働き続けます。
仮にあなたが研究者だったとします。毎日在宅ワークで研究に勤しむ日々。
ただ、実際にはお客さんと直接顔を合わせる「営業活動」の方に面白みを感じていたらどうでしょうか?
気持ちよく、長く働くためにも、仕事が面白いことは重要です。
能力が発揮できる
仕事には、必ず目的があります。
研究者であれば「新しい技術を開発すること」、アパレル店員であれば「洋服の売り上げを伸ばすこと」など。
目標を達成するためには、能力を発揮し、活躍する必要があります。
細かな作業が苦手な人は事務職には向かないですし、人と話すのが苦手な人には営業職は厳しいでしょう。
自分の得意分野と仕事内容がぴったりマッチし、能力が発揮できてこそ、天職と言えるのです。
参考:「この仕事向いてないかも…」見分ける5つのサインと対処法
稼げる
人によって働く理由は異なります。
自分のスキルを伸ばしたい人もいれば、働くことそのものが生きがいになっている人もいるでしょう。
会社は、社員の働きに対して給料を払います。
いくら仕事が面白かったとしても、給料がゼロでOKという人はいないでしょう。
会社への貢献に見合った給料が受け取れることも、見落としてはいけない天職の重要な要素の1つです。
天職に就いた人の特徴
天職に就くと、どのような良いことがあるのでしょうか?
天職で働いている人には、以下の特徴が見られます。
- 仕事のストレスが少ない
- 仕事に没頭して時間を忘れる
- スキルアップや成長が実感できる
- 出世が早い
- 良好な人間関係が築ける
- 給料面で生活の不安がない
- プライベートが充実する
仕事のストレスが少ない
天職で働いていると、仕事のストレスが少なくなります。
一般的に多くの人は、「仕事がつまらない」、「うまくいかない」といった悩みを抱えながら日々働いています。
一方、天職についている人は、働くことを楽しんでいるのに加え、自分の能力を発揮することでどんどん仕事が進みます。
そのため、仕事のストレスが少なく、毎日気持ちよく働くことができます。
仕事に没頭して時間を忘れる
天職で働いている人は、自ら主体的に仕事に取り組みます。
その結果、時間も忘れて仕事に集中し、気づいたら終業時間を迎えていたということが多くなります。
仮に長時間働いていたとしても、体感時間は非常に短く、精神的な疲れも軽くなるのです。
スキルアップや成長が実感できる
仕事で活躍すると、だんだん与えられる仕事のレベルが上がります。
初めはプレゼン資料のチェック担当だったのが、資料作りの責任者になり、そのうち自らがプレゼンターになるといった感じです。
このように大きな仕事を任されるうちにできることが増え、自分の成長を実感できるのも天職の特徴です。
出世が早い
天職に就くと、自然と成果が上げられるようになります。その結果、周りと比べて早い出世が見込めます。
変に上司に媚びを売る必要はありません。
仕事に集中し、活躍できていれば、出世は自然と後から付いてきます。
良好な人間関係が築ける
仕事がうまくいっていると、周りとの人間関係も良くなります。
上司からは高い評価を受け、後輩からは尊敬される。
周りから感謝される機会が増えることで、働きやすい環境を築くことができます。
給料面で生活の不安がない
給料面も申し分ない天職に就けると、生活の不安がなくなります。
「給料日までどうやって過ごそう…」
そのような不安がなくなるだけで、精神的に安定します。
結婚や子育てといったライフイベントも前向きに捉えることができ、人生が豊かになるでしょう。
プライベートが充実する
仕事がうまくいっていると、プライベートも充実します。
活躍して昇進すれば、趣味に使えるお金も増えます。また仕事の不安がないため、休日は思う存分プライベートを楽しめるでしょう。
仕事とプライベートは、表裏一体の関係にあります。
プライベートを大事にしたい人ほど、仕事選びは慎重に行いましょう。
天職と適職の違い
適職の意味
天職と似た言葉に「適職」があります。
辞書で引くと、以下のように説明されています。
「適職」:その人の能力・才能などに合った職業。weblio辞書
天職と適職の違い
- 天職:天から授かったぴったりの仕事
- 適職:自分の能力が活かせる仕事
似ているようで、微妙に違いますね。この違いは図で見れば一目瞭然です。
「適職」とは、天職の一要素にしか過ぎないのです。
適職に就いても幸せになれるとは限らない
適職は、天職の3つの条件のうちの1つしか満たしていません。
- ✖️ 仕事内容が面白い
- ✖️ 稼げる
- ⚪︎ 能力が発揮できる
適職に就いたとしても、幸せになれるとは限りません。
能力が発揮できても仕事がつまらなければ、いずれ辞めてしまう可能性があります。
また給料が低かった場合、生活費のやりくりに苦労することもあるでしょう。
天職とは自分でつかむもの
天職に就く方法は、2つあります。
- ①天職に転職する
- ②今の仕事を天職化する
①天職に転職する
手っ取り早いのは、天職を探して転職することです。
今は昔と比べ、転職のハードルが下がっています。
転職エージェントなどのサービスを活用すれば、働きながらでも無理なく、自分の理想の仕事を見つけることができます。
以下の記事で「天職の見つけ方」について、具体的に解説しているのでご覧ください。
参考:【天職の見つけ方】90日で天職を見つける転職ロードマップ
②今の仕事を天職化する
「転職するのはちょっと…」という人は、今の仕事を天職にしてしまう方法もあります。
例えば、仕事が覚えるのが苦手なことが原因で、活躍できていない人がいたとしましょう。
そのような人は、まずは仕事の仕方を改善し、レベルアップを図りましょう。
具体的な取り組み方法について、以下の記事で解説しています。
参考:【完全版】90日で今の仕事を天職化|悩み解決ロードマップ
まとめ:天職とは人生に意味を持たせるもの
本記事では、天職の意味や適職との違いについて解説しました。
天職の3つの条件
- 仕事内容が面白い
- 能力が発揮できる
- 稼げる
天職は、待っているだけではつかめません。
40年近い、長い社会人生活を楽しく過ごすためにも、自ら行動を起こし、天職をつかみにいきましょう。
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