「仕事がうまくいかない」、「仕事内容は嫌いじゃないんだけど…」
日々の生活の半分は、仕事が占めます。
仕事がうまくいかないと、それだけで憂鬱になりますし、「他の仕事の方が向いてるのかな…」とモヤモヤすることもあるでしょう。
もちろん、転職も一つの解決策です。
本記事では、悩みを解決して「今の仕事を天職化する方法」を解説します。
天職とは?
「天職」とは何でしょうか?
辞書には、以下のように書かれています。
「天職」:天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業。weblio辞書
自分の能力が100%発揮でき、働いていても全く苦でない。そんな感じですね。
本記事における「天職」の定義
本記事では、以下の3つの要素を満たす仕事を「天職」と定義します。
- 仕事内容が面白い:
やりがいやワクワクが感じられる - 能力が発揮できる:
自分の能力や経験が発揮できる - 稼げる:
満足のいく給料がもらえる
高い給料がもらえても、能力不足で活躍できていないと居心地が悪いもの。また逆に能力が発揮できていても、好きなことでなければ続きません。
天職をつかむ方法
天職をつかむ方法は、大きく2つあります。
- 天職に転職:
自分の理想の仕事に転職する - 今の仕事を天職化:
仕事の悩みを解決し、仕事を充実させる
天職に転職
仕事の面白さ、必要な能力、給料など。天職の3条件すべてが変わります。
その分、理想の仕事にたどり着ける可能性が高いのです。
今の仕事を天職化
「転職はハードルが高い…」という人は、今の仕事の改善に取り組む方法もあります。
特に、天職の3つの条件のうち「能力が発揮できる」だけが欠けている人は、大いに改善の余地があります。
例えば、「仕事自体は楽しめているものの、ミスが多くて活躍できない人」がいたとします。
そのような人は、ミスを防ぐテクニックさえマスターできれば、一気に仕事が充実する可能性があるのです。
転職でないと解決できないこともある
悩みが「給料の低さ」や「仕事のつまらなさ」である場合、あなたの努力だけでは解決できない可能性があります。
「転職による天職の見つけ方」については、以下の記事で解説しているので、ご覧ください。
参考:【天職の見つけ方】90日で天職を見つける転職ロードマップ
今の仕事を天職化する悩み解決ロードマップ
天職をつかむ3ステップ
悩み解決ロードマップの具体的な3ステップは、以下の通りです。
- ①天職を定義:
自分にとっての天職を定義する - ②現職の悩みを洗い出す:
天職と現職のギャップから悩みを洗い出す - ③悩みを解決(天職化):
洗い出した悩みを解決する
上記の手順で仕事の悩みを解決し、今の仕事を天職化できればゴールです。
悩み解決の取り組みスケジュール
仕事の悩み解決に取り組む際は、「90日間の短期集中」で取り組むのがおすすめです。
うまくいかなくても、途中で2回軌道修正できるのがポイントです。
90日より短いと十分な試行錯誤ができないですし、90日より長いとダラけてしまうため、逆に効果が薄くなります。
仕事の悩み解決策15選
一般的な仕事の悩みは、以下の15個に分類することができます。
分類 | 仕事の悩み |
働き方 | (1)仕事が覚えられない (2)仕事が遅い (3)ミスが多い (4)計画性がない (5)人と協力するのが苦手 (6)仕事を自分事にできない |
人間関係 | (7)上司とうまくいかない (8)同僚とうまくいかない (9)部下とうまくいかない (10)顧客と良い関係が築けない |
労働環境 | (11)給料が低い (12)残業が多い (13)やりがいがない (14)評価してもらえない (15)雇用形態が不安定 |
本記事ではそれぞれの悩みについて、具体的な解決策を解説します。
働き方の悩み
(1)仕事が覚えられない
仕事のやり方を教わっても、翌日には忘れてしまう。そのような人は、「仕事の覚え方」に問題があるかもしれません。
ノートを使って覚えるのには、以下のようなデメリットがあります。
- ノートに書くことが目的になってしまう
- 必要なメモを探すのに時間がかかる
- 実践がおろそかになってしまう
そうではありません。メモは極力パソコンで効率的に取り、以下の作業に注力するのが重要なのです。
注力すべき作業
- 覚えるべきポイントを整理する(絞る)
- 必要な情報にすぐにアクセスできるようにする
- 実践を通じて記憶を定着させる
このような点を意識するだけで、仕事を覚えるのが早くなります。
より詳しい方法については、以下の記事をご覧ください。
参考:「仕事が覚えられない、辛い…」【結論:ノートを捨てればOK】
(2)仕事が遅い
仕事が遅いと残業が増え、睡眠時間が短くなります。そして「睡眠不足によって更に生産性が低下する」といった悪循環に陥るのです。
本来やらなくてもよい作業に時間をかけてしまうため、仕事がなかなか進まないのです。
そのような人は、以下の手順で改善することができます。
- 作業の優先順位を付ける
- 適切な時間管理
- 課題・対応策の整理
それぞれの具体的な取り組み方は、以下の記事で解説しています。
参考:仕事が遅いと怒られる人は、例外なく◯◯が苦手!【改善策を解説】
(3)ミスが多い
「誤記が多い」、「注意されたことを何度も繰り返してしまう」など。
ミスを防ぐには、その原因を明確にすることが重要です。
基本的にミスの原因は、以下の4パターンに分けられます。
- 依頼内容の理解度が低い
- 作業に集中できていない
- 作業後の確認不足
- その他(病気など)
作業を依頼されたら、疑問点はその場ですぐに解消するようにしましょう。あとは作業環境を整えて、作業に集中すればOKです。
また完了後の確認作業にも、ポイントがあります。
「他の人に見てもらう」、「事前に準備しておいたチェックリストで確認する」など。
詳しくは、「【簡単】仕事でミスが多い、辞めたい…すぐできる4つの解決策」で解説しているので、ご一読ください。
(4)計画性がない
計画を立てることには、多くのメリットがあります。
- 作業の漏れに気づく
- 作業手順が決まる
- 作業の優先度が分かる
- かけるべき労力が分かる
- 作業の進み/遅れが把握できる
- 作業の改善点が分かる
- 作業分担がしやすくなる
- 上司や顧客に進捗報告ができる
- 未来の見通しが立って安心できる
メリットが多いのは、「計画を立てること」がすべての作業の起点になるからです。
上記は、試行錯誤しながら作業を進める「PDCAサイクル」の流れを表しています。
どの作業も計画がベースになっていること確認できますね。
計画の立て方3ステップ
- ①作業の洗い出し
- ②作業の対応順・期限の設定
- ③計画の修正
計画を立てる手順は、上記の通り非常にシンプルです。
ただ、それぞれの作業にポイントがあります。興味がある人は、以下の記事も参考にしてみてください。
(5)人と協力するのが苦手
ほとんどの仕事は、上司や同僚など、誰かしらと一緒に行います。
そのため、人と協力するのが苦手だと、仕事もなかなかうまくいかないもの。
そのような人は、「遠慮しすぎて人に依頼ができない」もしくは「思いやりが足りず、人の気分を害してしまう」、どちらかのパターンかと思います。
僕自身も人から依頼を受けると「頼られてるんだな!」と嬉しくなります。
「この発言をしたら相手はどう思うだろう」、「もう少し優しい言い方があるかな」など。脳内で数秒考えてから、発言してみてください。
これを繰り返すことで、自然と思いやりのある発言ができるようになります。
その他、チームワークを向上させる具体的な方法については、以下の記事をご覧ください。
参考:チームワークが苦手な人の仕事術【結論:キーマンを抑える】
(6)仕事を自分事にできない
上司から「責任感や積極性がない」と叱られたことがある人もいるかと思います。
人間は皆ラクをしたいもの。面倒な仕事から距離を置きたいと考えるのは、自然なことです。
ただ、仕事を自分事として捉えることには、実は多くのメリットがあります。
- 想定外の仕事を振られることが少なくなる
- 課題解決に自ら取り組むことで未然にトラブルを防げる
- 周りからの評価が上がる
積極的な行動を起こすことで、逆に面倒なことが自分に降ってくる可能性を下げることができるのです。
自分のためになるという意識のもと、少しずつ行動を変えていきましょう。
詳しくは、「仕事を他人事に捉える人が損する理由【結論:トラブルが増えます】」で解説しています。
人間関係の悩み
(7)上司とうまくいかない
上司とうまくいかない理由は、人それぞれ様々だと思います。
- 人間性が苦手
- 上司が自分に対して無関心
- 上司が自分のことを嫌っている
上司との関係性を改善できればベストですが、人間関係はそう単純ではありません。
改善の見込みがないようであれば、自分が損しない形で相手と距離をおき、平和に過ごすのが一番です。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:上司との人間関係が辛い、、【明日からできる3つの対策】
(8)同僚とうまくいかない
職場で一番仲良くなれるのが同僚ですが、付き合い方が難しいのもまた同僚だったりします。
気が合わない同僚とトラブルを起こしてしまう人は、少なくありません。
苦手な同僚とうまく付き合う方法として、以下の5つが挙げられます。
- 相手と距離を置く
- 文字によるコミュニケーションを中心にする
- 責任を共有しない
- 相手に期待しない
- 相手の考えを理解しようとしない
参考:気が合わない同僚と付き合うテクニック5選【もうイライラしない!】
(9)部下とうまくいかない
年齢を重ねると部下ができ、指導の機会も増えます。
自分が仕事をするのと、部下を指導するのでは、求められる能力が異なります。
プレーヤーとしては一流でも、指導するのが苦手で、部下と良い関係を築けていない人は少なくありません。
人は自ら思考し、悩みながら成長するもの。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
(10)顧客と良い関係が築けない
優秀な社員が集まる一流企業でも、担当する顧客の質は選べません。
働きやすい顧客もいれば、理不尽にクレームをつけてくる人もいるでしょう。
いわゆる「モンスター顧客」に振り回されて、疲れてしまう人は少なくありません。
顧客と良い関係を築く方法
- コミュニケーションを増やす
- 相手の不安を先回りして解消
- 苦労を共有する
詳しい実践方法は、以下の記事で解説しています。
参考:顧客との関係性構築に必要な3つの行動【ポイント:苦労の共有】
労働環境の悩み
(11)給料が低い
給料は会社や職種によって異なり、自分ではコントロールすることができない要素の一つです。
歩合制など、仕事の成果が給料に直結する場合は、努力次第で改善が見込めます。
ただ多くの職業では、成果と給料は必ずしも一致しません。
短期間で給料をアップしたいのであれば、転職なども視野に入れる必要があるでしょう。
(12)残業が多い
働き方改革以降、改善された企業もありますが、依然として長時間労働を強いられている人は少なくありません。
自分の身を守るためにも、過度な残業を強いられる会社からは逃げるべきです。
自分に与えられた役割を達成するため、どうしても残業が生じてしまうことはあります。
自分の成長につながると実感できていれば、そこまで苦でないケースもあるのです。
詳しくは、「「残業は意味ない?」への意外な答え【150時間残業で得られた真理】」で解説しています。
(13)やりがいがない
何年も同じ職場で働いていると「自分は本当にこの仕事がやりたかったのか?」と疑問に思う場面が出てきます。
周りの友人はもっと生き生き働いているように感じ、今の仕事が合っていないのではないかと悩み始めます。
その友人も目に見えないところで日々悩み、嫌々働いている部分もあるはず。
あなたが本当に考えるべきは、以下の2点です。
- 今の職場でやりがいを見つけられないか
- 残りの社会人生活を今の仕事に捧げてよいと思えるか
今取り組んでいる仕事がつまらなくても、将来役職が上がったり、社内異動によって状況が改善する場合もあります。
将来的にもまったく改善の余地がなく、60歳まで今の仕事を続けているイメージができないようであれば、転職するのもありでしょう。
(14)評価してもらえない
周りから評価されず、出世できないパターンとして以下が挙げられます。
- 成果が不足している
- 成果をうまくアピールできていない
- 上司があなたを評価する気がない
1点目、2点目については、行動を改善する必要があります。
特に「成果をうまくアピールできていない人」は多いもの。
何かしらの成果を上げたのであれば、必ず上司にアピールしましょう。
ただ世の中には稀に、正しい基準で部下を評価していない人もいます。
例えば、自分が慕っている部下や、自分の言うことを聞く部下ばかりを評価する上司などです。
このような場合は、部署異動や転職も含め、環境を変えることをおすすめします。
参考:「仕事で評価されない、辞めたい…」会社の評価の3つの真実
(15)雇用形態が不安定
派遣社員やアルバイトで働いていると、どうしても将来が不安になります。
正社員と比べて福利厚生がなかったり、将来的な雇用が約束されていなかったりするため、どうしても今後の計画が立てづらくなります。
雇用形態に関する悩みには、2つの対処法があります。
- 正社員を目指す
- 正社員以外のキャリア形成を目指す
①はシンプルです。現在の雇用形態で働きながら、正社員雇用を目指してスキルアップ、もしくは転職活動をすればOK。
近年、「フリーランス」という言葉が定着したり、大企業でも副業が認められ始めています。
これは、「個人のスキルを発揮して稼ぐこと」が一般化していることを表しています。
今の時代、正社員に固執する必要はなく、いくつかの職をかけ持ちしたり、企業から直接仕事を受注することもできます。
自分の武器となるスキルさえ身につけてしまえば、あとはどのような環境・働き方でも稼げる時代になってきているのです。
仕事の悩み解決の3つのポイント
仕事の悩み解決に取り組む際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 試行錯誤(振り返り)が最重要
- 周りからフィードバックをもらう
- 90日かけてダメだったら転職も検討
①試行錯誤(振り返り)が最重要
解決に取り組む上で、最も重要なのが、1ヶ月ごとの試行錯誤(振り返り)です。
解決策が1発でうまくいくことは、ほぼありません。
②周りからフィードバックをもらう
解決策に取り組んだら、その結果がどうだったか、周りからフィードバックをもらいましょう。
一人だとうまくいっているのかそうでないのか、判断するのが難しいからです。
具体的なイメージは、以下です。
あなた:
「今回スケジュールが遅延しないように計画書を作ってみたのですが、いかがでしたでしょうか?」
上司:
「前よりは良くなったけど、もっと細かく計画を引かないとダメだね。」
あなた:
「ありがとうございます。改善します!」
このように気軽に相談できる上司がいない場合、先輩や同僚でももちろんOKです。ぜひ試してみてください。
③90日かけてダメだったら転職も検討
がんばって90日間取り組んだものの、悩みが解決されない人もいます。
解決が難しいパターンとしては、以下が挙げられます。
- あなた以外に原因がある(上司、先輩 等)
- 変えるのが難しい労働環境に関する悩み(給料、残業時間 等)
- 解決に時間がかかる(年単位でのスキル習得が必要 等)
このように解決が難しい場合、転職も視野に入れることをおすすめします。
また転職活動をするのであれば、早いに越したことはありません。
なぜなら「優良求人は早い者勝ち」であり、「若いうちの方が転職活動が有利に進められる」からです。
参考:【完全ガイド】転職活動の流れと受かるためのポイント【実績あり】
まとめ:仕事の悩み解決で天職はつかめる
本記事では、今の仕事を天職化する「悩み解決ロードマップ」について解説しました。
悩み解決ロードマップのポイント
- 90日間の短期集中で取り組む
- 仕事の悩み解決策15選を参考にする
- 解決が難しければ転職も検討
人生100年時代、社会人生活は非常に長い道のりです。
胸を張って「天職」だと言える仕事を求め、明日から行動を起こしてみましょう!
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