「残業して頑張ってるのに評価されない」、「このまま昇進できないかも…」
「会社からの適切な評価を受けていない」と感じている人は、少なくありません。
以下は、「人事評価に満足しているか」というテーマのアンケート結果です。
「満足している人」は、全体の19%しかおらず、評価に不満を持っている人が多いことが分かります。
会社の評価は重要です。
評価が低いと、モチベーションも下がりますし、給料にも影響します。
本記事では、複数の会社で働いた経験がある僕から以下について解説します。
仕事で評価されない理由【3つの真実】
会社によって、評価制度は異なります。
不動産営業など個人の売り上げで評価される仕事もあれば、研究職のように長期的な成果で評価される仕事もあります。
一般的に、評価は以下の3つの観点で行われます。
- 業績評価:
目標数値の達成度の定量評価 - 能力評価:
能力発揮による貢献度の定性評価 - 情意評価:
勤務態度や行動力、やる気等の定性評価
つまり同じ働き方をしていても、評価者によって10点満点が付く場合もあれば、5点しか付かない場合もあると言うこと。
実際の職場で実際に起きている「不適切な評価」の事例を3つご紹介します。
- 目立つ成果が得をする
- 先駆者は損をする
- 評価者との親密さが影響
①目立つ成果が得をする
成果は、大きく2つに分けることができます。
- マイナスをゼロにする成果
- ゼロをプラスにする成果
マイナスをゼロにする成果
マイナスをゼロにする成果とは、トラブルを未然に防ぐ成果を指します。
「抜け漏れなく業務を行う」、「計画通りに進める」、「報連相を欠かさない」、などなど。
このような成果は、チームの活動に安定感をもたらします。
人はどうしても、目に見える成果に意識が向くもの。
「彼の頑張りでトラブルを未然に防げたから、ボーナスを上げよう。」
そのような評価をしてくれる上司は稀です。
実際には、この後紹介する「ゼロをプラスにする成果」を上げた人の方が、評価されやすいのです。
ゼロをプラスにする成果
ゼロをプラスにする成果とは、目に見える分かりやすい成果を指します。
「新たな顧客の獲得」、「新商品の企画」、「セミナーの開催」、などなど。
誰にでも分かりやすい成果は、評価されやすい傾向があります。
また評価面談の際も成果が形になっているため、上司にアピールしやすいでしょう。
②先駆者は損をする
働き方は、時代とともに変わります。
昔は長時間労働が当たり前で、長く働いている人が偉いという風潮がありました。
一方、最近では徹底して定時に帰る人も増えています。
例えば、世の中には「フレックス制度(※)」を導入しているにも関わらず、ほとんどの人が定時の9:00に出社している会社があります。
※フレックス制度:始業・終業時刻を自身で決めて働く事ができる制度
このような会社が変わるためには、制度を積極的に利用しようとする先駆者が必要です。
ただ、先駆者への風当たりは強いもの。
みんなが9時に出社している中、一人だけ毎日11時に出社していると、どうしても周りから冷たい目で見られます。
人と異なる行動を取る先駆者タイプの人は、「組織に馴染めない人」というレッテルを貼られ、良い評価が得られない傾向があるのです。
③評価者との親密さが影響
「そんなことはありません!」……と言いたいところですが、残念ながら多少なりとも影響する場合があります。
限られた情報の中で評価を行おうとすると、どうしても普段の印象が影響してしまうのです。
このような特定の人間関係が評価に影響を与えないよう、近年「360°評価」と呼ばれる制度の導入が進んでいます。
上司だけでなく同僚や部下など、複数の社員から評価を受ける制度
このような公平な制度が導入されていない場合、少なからず評価者との親密さが評価に影響してしまいます。
仕事で評価される方法
それでは、どうすれば会社からの評価を上げることができるのでしょうか?
ここまで解説した評価方法にヒントがあります。
具体的には、以下の方法が挙げられます。
- 数字に残る成果を上げる
- 目立つ成果を上げる
- 成果を効果的にアピールする
①数字に残る成果を上げる
評価を上げる最も確実な方法は、数字に残る成果を上げることです。
例えば、「目標の2倍の売上を達成」、「特許を5件取得」など。
上司から目にかけてもらえていなかったとしても、数字を見ればあなたの成果は一目瞭然。
上司としても、高い評価を付けざるを得ません。
もちろん、簡単ではありません。
ただ多くの人は、そもそも数字を意識して働くことすらできていません。
そのような意識を持って働くだけでも、周りと差をつけることができるので、是非チャレンジしてみましょう。
②目立つ成果を上げる
数字以外にも、目立つ成果とそうでない成果があります。
目立つ成果とは、「ゼロをプラスにする成果」です。
イメージが湧かない人のために、以下に具体例を挙げます。
目立つ成果 | 目立たない成果 |
・新規顧客の開拓 ・イベントの企画 ・業務マニュアルの作成 ・勉強会の立ち上げ 等 |
・同僚の仕事のサポート ・部下・後輩の指導 ・質の高い資料の作成 ・議事録作成 等 |
誤解のないよう述べますが、「目立たない成果が重要でない」という訳ではありません。
なので、できるだけ「ゼロをプラスにする」すなわち、新しいものを生み出す仕事を見つけて、積極的に取り組みましょう。
③成果を効果的にアピールする
成果を上げても、それが上司に伝わらなければ意味がありません。
高い評価を得ている人が行っている、具体的な活動を3つご紹介します。
上司を巻き込んで仕事をする
上司を巻き込みながら仕事を進めることで、良い成果を上げられた際、その事実が伝わるようにしておきましょう。
例えば、「メールのccに上司を入れる」、「定期的に状況報告を行う」といった感じです。
このようなちょっとした行動が、後々の評価に大きく影響するのです。
成果を嫌味なくアピールする
良い成果が出た際は、上司にしっかりとアピールしましょう。
「すごい成果を上げました!」と直接伝えてもいいですが、それではただ自慢しているようなもの。
例えば、「このような成果が上がったので、今後○○の事業に展開できます」といった感じです。
嫌味なく伝えられるだけでなく、その成果の価値の高さも伝わるので、ぜひ実践してみてください。
トラブルなどのマイナス面も伝える
例えば、あなたが評価者である上司だったとしましょう。
ある部下が毎週のように自分の成果をアピールしてきたら、どう思うでしょうか?
僕だったら、「なんか裏がありそうだな…」、「本当は課題もあるんじゃないの?」と疑ってしまうでしょう。。
なので、マイナス面についてもしっかりと伝えることが、一周してあなたの評価アップにつながるのです。
「評価されないから辞めたい」はOK?
そのような人もいるかと思います。
冒頭で述べた通り、会社の評価というのは、働く上で最も重要な要素の一つです。
不当な評価を受けていては、決して良い仕事はできないですし、自分のプラスにもなりません。
より良い環境を求めて、思い切って仕事を辞めてみた結果、人生がガラッと変わったという人も少なくありません。
参考:【3分で分かる】転職すべきか診断する方法【診断マップ公開】
まとめ:仕事で評価されないなら行動すべき
本記事では、仕事で評価されない理由や、評価されるための具体的な方法について解説しました。
不適切な評価の真実
- 目立つ成果が得をする
- 先駆者は損をする
- 評価者との親密さが影響
「成果を上げているはずなのに評価されない」というのは、非常に不健全な状態です。
「辞めたい」という思いが日に日につのるようであれば、環境を変えることも含め、具体的なアクションを起こしてみましょう。
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