「毎日ミスばかりしてしまう」、「いつも怒られて辛い、、」
もう二度とミスをしないと誓ったはずが、翌日にはまた繰り返してしまう。。
そのような人もいるかと思います。
以下は「仕事でやりがちなミス」に関するアンケートの結果です。
(※グラフを触ると詳細が表示されます)
上位にランキングしている「入力ミス」や「作業忘れ」は、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?
その原因を把握しない限り、ミスを減らすことはできません。
僕はこれまでのキャリアの中で、多くの社員を教育してきました。
そしてミスが生じる原因には、いくつかの共通的なパターンが存在することが分かりました。
本記事では、以下について詳しく解説します。
本記事を通じて、ミスの原因と解決策を明らかにしましょう。
そうすることで明日から確実にミスの量を減らすことができます。
仕事でミスが多い人の原因と解決策
ミスを繰り返してしまう原因は、以下の4つのパターンに分類されます。
- 依頼内容の理解度が低い
- 作業に集中できていない
- 作業後の確認不足
- その他(病気など)
①依頼内容の理解度が低い
- 上司「Aさん、○○の作業やっといてくれる?」
- Aさん「承知しました!」
- —————— 数分後 ——————
- Aさん「あれ、これどうやるんだ、、?」
作業の依頼内容を理解することは、すべてのスタート地点になります。
したがって、ここの理解度がその後の成果に大きく影響します。
依頼を受けたときは理解した気になっていたのに、いざ作業を始めてみるとやり方がよく分からない。。このような方も少なくないと思います。
依頼を受けたら、実際に自分の手が動きそうか、想像してみましょう。
そして、「少しでも疑問が浮かんだらその場で確認し、解決すること」を徹底しましょう。
そうすることで自信を持って作業に着手することができ、理解不足から生じるミスを防ぐことができます。
②作業に集中できていない
作業中についつい他の人と雑談してしまったり、他の仕事が気になって手を止めてしまうこともあるかと思います。
このような方は、作業に集中できる環境を整えましょう。
具体的な方法として、以下が挙げられます。
- 作業中はメールを確認しない(他の作業の排除)
- スマートフォンを離れた場所に置く(誘惑の排除)
- しっかり睡眠を取る、体を動かす(心身の安定)
これらは一部に過ぎませんが、自分に合った方法で作業に集中できる環境を整えてみましょう。
③作業後の確認不足
いくら集中して作業をしても、ミスを完全にゼロにすることはできません。
作業が完了したら、必ずミスがないか確認する習慣をつけましょう。
誰でも少なからず、確認作業は行っている思います。
ただ、そのやり方が間違っている人が多いため、ミスを繰り返してしまうのです。
例えば、部品の組み立て作業を行っていたとしましょう。
組み立てが完了した後に、「もう一回同じ組み立て手順を思い出しながらミスがないか確認する」。
これでは、なかなかミスを見つけることはできません。
このような現象を避けるためには、以下のような確認方法を取るのが有効です。
- 確認用のチェックリストを作る
- 作業時と異なる視点で確認する
- 他の人に確認してもらう
2点目については、例えば部品を組み立てた後に別の完成品と見比べてみたり、組み立て時に使い忘れた余りの部品が出ていないか確認するイメージです。
また以下の通り、実際の業務で活用可能な「ミス防止チェックリスト」を作成しました。
作業前/作業中/作業後、それぞれのチェック観点をまとめているので、ぜひ活用してみてください。
④その他(病気など)
他の人と比べて明らかにミスが多過ぎる、色々な対策を行っても一向に改善しないという人は、もしかすると何かしらの病気を抱えている可能性もあります。
具体的には、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの発達障害があると、集中力を保つことが難しく、どうしてもミスを起こしやすくなってしまいます。
周りの人との違いに違和感を感じている人は、念のため病院で診察を受けてみてもいいかもしれません。
仮に何か見つかった場合は、自分の性質を正しく把握することで、今までよりも働きやすくなることでしょう。
仕事でミスを起こしてしまった際の対応
ここまで紹介した解決法によって、ある程度ミスを減らすことができます。
それでもミスを完全にゼロにすることはできません。
具体的には、以下の手順で対応しましょう。
- ミスが発覚したら最速で報告
- ミスによる影響を把握
- 対応策を検討・実行
いいえ。重要なのは、できるだけ早くミスが起きた事実を伝えることです。
「大した影響が出ないかもしれないし、大ごとにしたくない」、「正確な情報と一緒に報告しよう」という思いから、まずは状況を把握しようとする人は少なくありません。
早く報告することで、影響の拡大を防げるかもしれないですし、関係者が代わりに解決してくれるかもしれません。
ミスの報告に時間をかけることは、時限爆弾を大きくしていることと同じです。
実はこの考え方は誤っています。
“Bad news First/Fast(悪いニュースこそ早く伝える)”という言葉があるように、仕事において報告の早さはとても重要なことなのです。
「ミスが多いから辞めたい」はアリ?
色々な解決策を試してみたものの、どうしてもミスが減らないという人もいるかと思います。
上司や同僚からミスを責め立てられ、「仕事を辞めたい…」と考えるようになってしまうかもしれません。
仕事を辞めるか判断する際は、以下の2点について考えてみましょう。
- 今の職場で改善の見込みはないか
- 転職先ではミスが減らせるか
今の職場で改善の見込みはないか
仕事を辞めるのには、それなりのリスクが伴います。
なので、今の職場で改善が見込めるのであれば、それに越したことはありません。
改善の見込みがないケースとしては、以下が挙げられます。
- 上司が作業内容をちゃんと説明してくれない
- 激務すぎて睡眠時間が確保できない
- 周りの人にミスをなすりつけられる
これらに共通するのは「周りの人や環境が原因である点」です。
転職先ではミスが減らせるか
せっかく仕事を辞めたのに、また転職先で同じ状況になってしまっては意味がありません。
なので、「転職先ではミスが減らせそうか」事前にしっかりと考えてみましょう。
考える際は、ミスが多い「原因」を振り返ればOKです。イメージは以下です。
- 原因:作業内容をちゃんと説明してくれない
→教育体制が整った仕事に転職すればOK - 原因:激務で常に寝不足
→激務でない仕事に転職すればOK - 原因:作業に集中するのが苦手
→転職先でもミスを繰り返す可能性あり
転職先でも同じ状況になってしまいそうであれば、まずは今の職場で自分自身のレベルアップを図りましょう。
転職先の見つけ方
転職を機に状況が改善できるよう、自分に合った転職先を見つけることが重要です。
ただ初めての転職は、どうやって進めればいいか分からないもの。
僕自身も転職エージェントを使って転職しました。
ただ、うまく使わないと振り回される可能性があるので、注意が必要です。
参考:【簡単】転職エージェントの賢い使い方【結論:自分本位でOK】
まとめ:ミスが多いから辞めたい人は改善可能
本記事では、ミスを繰り返してしまう人の原因や解決策、ミスが起きてしまった時の対処法について解説しました。
ミスしてしまう原因
- 依頼内容の理解度が低い
- 作業に集中できていない
- 作業後の確認不足
- その他(病気など)
ミスが減れば、自然と自分の仕事に自信が付きます。
自分のミスとしっかり向き合い、明日から少しずつ改善を図っていきましょう。
コメント