「毎日残業ばかりでツライ」「この残業に意味はあるのか…」
働き方改革が進んだとはいえ、未だに長時間労働を強いられている人も少なくないと思います。
私自身これまでに在籍した2つの会社では、定時帰りから、月150時間残業まで、様々な働き方を経験してきました。その中で感じたのは、
意味を見出せていない残業は、時間と体力が奪われるだけなので、どんな手を使ってでも避けるべきです。
- 「意味ない残業」と「意味のある残業」の違い
- 残業が生じる原因
- 異動や転職を考えた方がよいケース
「意味ない残業」と「意味のある残業」の違い
前提:残業はしないに越したことはない
誤解のないよう初めに述べますが、残業はしないに越したことはないです。
本来会社は、社員に定時内に終わる量の仕事を割り振るべきです。過度な残業は社員を疲弊させますし、残業代は企業の経営に大きくのしかかります。
以下は「1ヶ月あたりの平均残業時間」に関するアンケート結果です。
(※グラフを触ると詳細が表示されます)
「残業はない」という回答は全体の21.2%、残りの約8割の人は残業をしているのが実状です。
残業をゼロにできない原因は、将来の仕事量を完璧に予測することができないからです。
仕事では必ず不測の事態が起きます。
いくら社員の負荷を調整したとしても、大きなトラブルが生じたら、必ず誰かにそのしわ寄せが来るのです。
意味ない残業
さて、では早速本題に入りましょう。以下が結論です。
例えば以下のような残業は、「意味ない残業」といえます。
- 仕事を終わらせるためだけにしている残業
- 一人だけ先に帰りづらいからする残業
- 残業代を稼ぐための残業
- 新入社員:「なんでそんなに働くんですか?」
ベテラン社員:「そこに仕事があるからさ…」
一瞬かっこいいと錯覚してしまいそうですが、これが最も意味のない残業です。
もはや仕事の目的も忘れ、とにかく仕事を終わらせることが第一優先という人も少なくないと思います。
ただ、このような働き方を続けていると、働いた量に反して成長が見込めず、気づいたら年ばかり取ってしまいます。
そういう人は必ず周囲から陰口を言われていたり、悪い評価を受けていたりするもの。
目先のお金よりも、周りの信頼を勝ち取った方が出世につながり、結果として稼げます。
意味のある残業
では逆に「意味のある残業」とは何でしょうか?
察しがいい人は気づいているかもしれませんが、以下になります。
具体的には、例えば以下のような残業が挙げられます。
- 評価や能力が向上する残業
- 大切な人(仲間・顧客 等)のためになる残業
- 自分の将来につながる残業
例えば、「プロジェクトを成功させて昇進するため」、「チームメンバーのミスを挽回するため」など、自分や誰かのためになるのであれば、決して無駄ではありません。
また「将来的には自分のプラスになるかも…」と少しでも思えるなら、それを信じて頑張ってみましょう。
残業が生じる原因
残業が生じる仕組み
多くの人にとって残業は「本当はしたくないけど、せざるを得ないもの」だと思います。
それではなぜ気づいたら「残業せざるを得ない状況」になってしまうのでしょうか?
当たり前のことですが、この構造にすべてが詰まっています。
残業が生じるパターンは、以下の2つに分類されます。
- 作業スピードが遅く、仕事が溜まってしまう
- 優秀がゆえに多くの仕事が回ってきてしまう
作業スピードが遅いパターン
作業スピードが遅いと、どうしても仕事が溜まってしまいます。同じ仕事量でも、周りより時間がかかってしまう人もいるでしょう。
通常の仕事量でも処理が追いつかないため、周りに迷惑をかけないよう定時後や休日にキャッチアップを図ることになります。
その結果、「残業するのが当たり前」という考えが身体に染み付いてしまいまうのです。
参考:仕事が遅いと怒られる人は、例外なく◯◯が苦手!【改善策を解説】
優秀で仕事が回ってきてしまうパターン
案外多いのがこのパターンです。
優秀な人は周りから重宝されるので、どうしても色々な仕事を頼まれます。そして断りきれず、気づいたら多くの仕事を抱えてしまうのです。
仕事の内容を見極め、他の人でもできる仕事はしっかりと断るようにしましょう。
異動や転職を考えた方がよいケース
将来的に「意味ない残業」のループから抜け出せる見込みがあるのであれば、問題ありません。
もしその見込みがないのであれば、上司に無理を言ってでも環境を変えることをおすすめします。
会社のことを気にするよりも、自分のことを最優先し、後悔のない選択をすることが重要です。
まとめ:意味ない残業は避けるべき
本記事では、普段あまり意識することのない「残業の意味」について解説しました。
意味のある残業
- 評価や能力が向上する残業
- 大切な人(仲間・顧客 等)のためになる残業
- 自分の将来につながる残業
残業はしないに越したことはありませんが、どうしても避けられない場合、何かしらの意味を見出したいもの。
長い社会人生活を有意義に過ごすためにも、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
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