「40歳を過ぎたら転職は難しいか」、「30代の転職では何をアピールすればいいのか」
今は2人に1人が転職する時代です。
自分のキャリアに疑問を感じ、転職を考えている人も多いかと思います。
そして多くの人が気にするのが「年齢」の問題です。
30代を過ぎるとなかなか転職できないのではないかと不安に思う方人もいるでしょう。
ただし、転職する際にアピールすべきポイントが変わります。
本記事は、自身も転職経験があり、現在は採用活動に携わっている筆者が以下ポイントについて解説します。
転職に年齢は関係ない?
年齢によって求人数にも差がありますし、求められるスキルも異なります。
ただし、年齢に関わらず転職は可能というのもまた事実です。
2020年における年齢別の転職者比率のデータをご覧ください。
2021年労働力調査データ(総務省統計局)より作成
その通りです。ただし、これは必ずしも転職において20代が有利ということを示しているわけではありません。
会社に対して最も不満を感じやすいのは、入社してすぐのタイミングです。
「自分の想像していた仕事と違った」、「労働環境が合わない」など、不満が溜まって20代で転職を決断する人は少なくありません。
逆に30代や40代まで働き続けている人は、不満が少ないもしくはすでに労働環境に慣れた人がほとんどでしょう。
したがって、20代の転職者が多いのは有利だからというだけでなく、そもそも転職しようとする人の数が多いのです。
ここで、35歳以上の転職者の割合の推移(2015年〜2020年)を見てみましょう。
2021年労働力調査データ(総務省統計局)より作成
2015年以降増加傾向にあることが見て取れます。
つまり、年齢層の高い人が転職しやすい環境に変わってきているとも言えるのです。
転職活動における年齢別のアピール方法
自分の年齢を踏まえ、企業のニーズに合ったアピールを行うことが転職活動を成功させる近道となります。
20代での転職におけるアピール方法
20代は色々な経験やスキルを積んでいる成長過程の段階です。
したがって、企業は入社後にどれだけ成長して活躍してくれるか(=ポテンシャル)といった視点で評価を行います。
具体的には、初めての業務にも柔軟に対応し、挑戦し続ける人材が求められます。
転職活動の面接の際にも、前職での具体的な経験やエピソードを交えつつ、ポテンシャルがある人材であることをアピールしましょう。
30代での転職におけるアピール方法
30代は能力と体力を兼ね備えた、まさに働き盛りの年齢だと言えます。
したがって、企業は即戦力として活躍するスキルがあるかどうかを評価します。
一般的に、スキルはポータブルスキルとテクニカルスキルに分類することができます。
- ポータブルスキル:コミュニケーション能力、課題解決能力等の汎用スキル
- テクニカルスキル:プログラミング、データ分析等の専門スキル
転職活動の際はどちらのスキルをアピールしてもよいですが、具体的な経験とセットでアピールしましょう。
そのスキルを使って実際にどのような成果を上げたかを説明することで、説得力を格段にアップさせることができます。
40代以上での転職におけるアピール方法
一般的に40代になると、チームや組織をまとめる立場になります。
したがって、企業は部下をマネジメントして組織を動かすことができるかどうかを評価します。
また管理職にあたる40代以上の人材を外部から獲得するのには、自社にない独自の経験を取り込みたいという狙いがある場合が多いです。
例えばベンチャー企業の立ち上げ経験がある人材であれば、転職先でも新規事業開発などで貢献することが期待できます。
思い立ったらすぐに行動すべき
自分の年齢に合った転職活動の方針が立てられたら、すぐに活動を開始することをおすすめします。
転職活動のモチベーションには波があります。
仕事への不満から転職を決意しても、数週間後にはめんどくさくなったりするもの。
転職は何歳でも可能です。
ただし前述の通り、企業から求められるハードルが上がっていくのもまた事実。
参考:【完全ガイド】転職活動の流れと受かるためのポイント【実績あり】
まとめ:転職は年齢に関係なく可能
本記事では、年齢に応じた転職活動のアピール方法を解説しました。
企業が求める能力
- 20代:ポテンシャル
- 30代:スキルと経験
- 40代以上:マネジメント能力と独自の経験
何歳であろうと転職を諦める必要はありません。
自分の武器は何なのか改めて整理し、企業のニーズに合ったアピールを行いましょう。
そうすれば必ず、あなたの将来のキャリアが開けるでしょう。
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