「教えてもらった次の日には忘れてしまう」、「周りの人より物覚えが悪い…」
どんな職業でも、初めは仕事を教わるところから始まります。
1回の指導ですぐに習得できる人もいれば、何年経っても覚えられない人もいます。
以下は「社会人1年目の仕事の悩み」に関するアンケート結果です。
(※グラフを触ると詳細が表示されます)
第4位に「仕事が覚えられない」が入っており、多くの人が悩んでいることがわかりますね。
間違った仕事の仕方を続けていると、周りとの差がどんどん広がってしまいます。
現役コンサルタントとして日々新しい業界について学んでいる私から、以下について解説します。
また、明日からすぐに実践できるよう「仕事の覚え方チェックリスト」を作成しました。
記事内の解説と合わせて、是非活用してみてください↓
仕事が覚えられなくて辛い人は「ノートを捨てればOK」
皆さん仕事を覚える際に、ノートを使っていますか?
というのも実はノートを使うことで、思わぬ弊害が生じている可能性があるのです。
具体的には以下です。
- ノートに書くことが目的となってしまう
- 必要なメモを探すのに時間がかかってしまう
- 実践がおろそかになってしまう
この後、詳しく解説します。
仕事が覚えられない原因
仕事が覚えられない原因は、人それぞれ異なります。
一般的に人は、以下の状況において仕事を覚えるのが難しくなると言われています。
- 覚える量が多い
- 仕事内容に馴染みがない
- 適切な指導が受けられない
- 非効率な覚え方をしている
上の3つは職場環境によって決まるため、どうしようもありません。
ただ一番最後の「非効率な仕事の覚え方」をしている場合、十分に改善の余地があります。
仕事が覚えられない人の特徴と改善策
仕事が覚えられない人には、共通的な特徴があります。具体的には以下です。
- ポイントを押さえるのが苦手
- 情報整理が苦手
- 行動力がない
上記に当てはまる人が、すぐに実行できる改善策があります。
私自身コンサルタントとして常に10個近いプロジェクトを同時に抱えていますが、ノートは使っていません。
具体的には、メモはすべてパソコンで取っています。
実はそうでもありません。
世の中では「メモはノートで取る」のが、まだまだ一般的です。
そのような状況下でも、徹底してパソコンでメモを取るようにしている人は、そもそも「仕事の覚え方に対するマインドが全く異なる」のです。
仕事が覚えられない人の3つの特徴と合わせて、それぞれ解説します。
①ポイントを押さえるのが苦手な人
仕事を覚える際は、「ポイントを押さえること」が何よりも重要です。
つまり100個の業務内容を学んだとしても、翌日にはそのうちの25個しか記憶に残らないわけです。
覚えないでいいことを明確にする
ポイントを押さえる、すなわち「覚えるべき情報とそうでない情報を区別する能力」が重要です。
先輩から習ったことを一言も逃さずにノートに取ろうとしている人もいると思います。
確かにノートを取ると、自分がレベルアップした気がするため、満足感があります。
パソコンだと効率的
僕はパソコンでメモを取った後、必ず大事なところをまとめ直しています。
パソコンだと、コピペやメモの追加・削除などの編集が簡単に行えます。
このような効率性の高さが、ノートとは決定的に異なる点です。
②情報整理が苦手な人
情報の整理が苦手な人は、必要な情報にたどり着くのに時間がかかります。
「あの業務のやり方はどこにメモしたかな」、「昔にも同じことを聞いた気がするんだけどな…」
このように必要な情報がなかなか見つけられず、最終的には諦めてしまう人もいるでしょう。
これではなかなか仕事も覚えられないですし、何度も同じ質問をすることになります。
私が最もよく使うショートカットキーの一つが「Ctrl+F」です。
これは文章中から特定の言葉を検索する方法で、メモした箇所がわからなくなるたびに使用しています。
もう少し詳しく紹介すると、私はMicrosoft Office製品の「OneNote」を愛用しています。
複数のメモをカテゴリー分けして管理できるのに加え、全カテゴリー横断で検索を行うことができます。
そのため、何年分もの膨大なメモの中から、必要な情報を一瞬で見つけることができます。
ノートをペラペラめくって情報を探している時点で、パソコンを使用している人と圧倒的な差がついているのです。
③行動力がない人
以下は学習における行動パターンと、その学習定着度の関係を表した「ラーニングピラミッド」と呼ばれる図です。
人から説明を受ける「講義」が5%の定着度であるのに対して、「実践する」は75%の定着度と、非常に高くなっています。
指導を受けたり、ノートを取るのもよいですが、それよりもまず学んだことを「実践する」のが重要なのです。
真面目で慎重な人ほど、100%理解できるまで行動を起こせない傾向があるので要注意です。
初めはうまくいかなくて当たり前ですし、失敗から学ぶことで早く仕事を覚えることができます。
パソコンにこだわる必要はない
そのような人は、ノートを使っていただいて何も問題ありません。
ノートであっても、「ポイントをハイライトしてまとめる」、「付箋を貼ってすぐに情報を見つけられるようにする」など、いくらでも工夫はできます。
またここまで説明した内容も含め、適切な仕事の覚え方が実践できているか、確認するためのチェックリストを準備しました↓
こちらのリストから、自分でも取り組めそうな内容を1つでもいいので選び、明日から実践してみてください。
そうすることで、必ず状況は変わります。
仕事が覚えられないのは、あなたのせいではない?
中には、そのような人もいるかと思います。
冒頭で述べた、仕事を覚えられない原因を振り返ってみましょう。
- 覚える量が多い
- 仕事内容に馴染みがない
- 適切な指導が受けられない
- 非効率な覚え方をしている
上の3つは、あなた自身でなくの職場環境によって決まる内容です。
異動や転職も有効
「膨大な量の仕事を振られる」、「経験も関心もない仕事ばかり」、「誰も指導してくれない…」
このような悩みがある人は、職場環境を変えるのも一つの手です。
まずは、ハードルが低い社内の他部署への異動を希望してみましょう。
参考:仕事が辛い、異動したい…【見落としがちな3つのポイント】
それでも解決しなければ、いっそのこと転職してしまうのもありです。
私自身、異動と転職、両方の経験があるので、よかったら他の記事も参考にしてみてください。
参考:【完全ガイド】転職活動の流れと受かるためのポイント【実績あり】
まとめ:「仕事が覚えられない、辛い…」は改善可能
本記事では、仕事が覚えられない人の原因や具体的な改善策について解説しました。
仕事を覚えられない人の特徴
- ポイントを押さえるのが苦手
- 情報整理が苦手
- 行動力がない
これまでの自分の覚え方を振り返り、一つずつ改善に取り組んでみましょう。
そうすれば必ず少しずつ効果が出始め、仕事が今よりも楽しくなります。
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