「チームで働くのが苦手」、「できれば一人で働きたい」。
個人での作業は得意でも、他の人と協力するのが苦手という人は少なくありません。
ほとんどの仕事は、多かれ少なかれ誰かと一緒に行います。したがって、チームワークが苦手だと仕事も大抵うまく進みません。
以下は「社員に身につけて欲しい力」に関するアンケート結果です。(回答割合(複数回答あり))
(※グラフを触ると詳細が表示されます)
第一位が「チームワーク」となっており、多くの経営者が社員にチームワークの向上を求めていることがわかります。
では、チームワークを高めるには具体的に何をすればいいのでしょうか?
コンサルタントという仕事柄、僕は毎日多くの人と一緒に仕事をしています。その中で明らかになった「最小限の努力で最大限のチームワークを発揮する方法」をお教えします。
本記事では、以下について詳しく解説します。
- チームワークが苦手な人の特徴
- チームワークが苦手なことで生じる問題
- チームワーク向上の仕事術
- 個人で働きやすい環境とは?
本記事の内容を実践し、チームワークを向上させることで活躍のチャンスを広げましょう。
使い方は、本記事の後半で解説しているので、ぜひご活用ください。
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参考:仕事ができない、辛い…抜け出す5つの方法【診断シート付き】
チームワークが苦手な人の特徴
チームワークが苦手な人は、以下3つの特徴のいずれかに当てはまります。
まずは、自分がどのタイプか理解しておきましょう。
①人とコミュニケーションを取るのが苦手
仕事やプライベート関係なく、人とコミュニケーションを取るのが苦手という人もいるでしょう。
「人と話すと緊張してしまう」、「相手の気持ちを察するのが苦手…」。
そのような人は、職場でもどうしてもコミュニケーションを取るのが億劫になってしまうものです。
「仕事は仕事!」と割り切って行動できればいいのですが、根本的な性格を変えるのはなかなか難しいものです。
②自分一人の方がうまくいくと考えている
作業をお願いしても思い通りのものが出来てこなかったり、認識を合わせるために何度も打ち合わせをしなければいけないこともあります。
そのような経験から「結局自分一人でやった方がうまくいく」と考え、個人プレーに走る人がいます。
一人一人が別々に働いていると1+1=2の成果しか出ませんが、それぞれの知識やアイデアを共有し合うことで、1+1が3にも4にもなる可能性があるのです。
そのため、会社ではどうしてもチームプレーが求められるのです。
③人のために働くのがイヤ
人と一緒に働くと、多かれ少なかれ自分が損する場面が出てきます。
作業説明に時間を取られたり、他の人のミスをカバーしなければいけないこともあるでしょう。
自己犠牲の精神が弱い人は、「なんでこの人のために自分が頑張らないといけないんだ…」とモヤモヤしてしまいます。
その結果、チームワークよりも個人の作業をどんどん優先してしまうのです。
参考:なんのために働くのかわからない…【働く目的をタイプ別に紹介】
チームワークが苦手なことで生じる問題
そもそも、チームワークが求められるのはどのような場面でしょうか。以下の図にまとめました(赤字箇所)。
このようにチームワークは、あらゆる場面で求められます。それでは、チームワークが苦手だと実際にどのような問題が生じるのでしょうか。
認識のずれによる無駄な作業の発生
チームで作業を行う場合、初めに作業の目的や進め方、役割分担などをすり合わせる必要があります。
ここがずれてしまうと、不必要な作業をしてしまったり、作業に漏れが出るなど、さまざまな無駄が生じます。
また仕事の品質(=最終的に目指す水準)に関する考え方も、人によって異なります。
したがって、後から全てやり直しにならないよう、初めの段階でしっかりとコミュニケーションを取っておくことが重要なのです。
他メンバーのミスや遅延に巻き込まれる
多くの仕事では、他のメンバーと連携しながら作業を進めることになります。
例えば、営業担当が聞き出した顧客ニーズを受けて作業を行ったり、他のメンバーが作成したプログラムのテストを行うこともあるでしょう。
このような仕事の進め方の場合、他のメンバーと十分なコミュニケーションが取れていないと、その人が犯したミスや遅延に気づくことができず、最終的に自分の作業にも影響が出ます。
その結果、他の人のミスが原因であなたが怒られてしまうといった事態にもなりかねないのです。
評価が下がる
コミュニケーション不足によって問題が生じた場合、そこに関わっていたあなた自身の評価も下がります。
もちろん他のメンバーにも責任があるでしょうが、普段から周りとコミュニケーションを取っていない人は、こういった場面で悪者にされがちです。そしてだんだん周りからも孤立していき、出世が遅れてしまうのです。
このように、自分の身を守るためにもチームワーク力を向上させることはとても重要なのです。
参考:「仕事で評価されない、辞めたい…」会社の評価の3つの真実
チームワークを向上させる仕事術
もちろんチームワークを高める上で、コミュニケーション能力は重要です。
ポイントは以下です。
- 自分の理解・作業の見える化(自分→相手)
- 相手に対する情報の要求(相手→自分)
- キーマンを押さえる(コミュニケーション円滑化)
双方向のコミュニケーションを実現するため、「自分→相手」、「相手→自分」の情報共有が円滑に行われるよう心がけましょう。
またチームのキーマンを押さえることで、その人があなたの代わりにコミュニケーションを取ってくれるようになります。
①自分の理解・作業の見える化
見える化すべき内容
他のメンバーが困らないよう、自分の理解や作業状況は常に見える化して周りに伝えるようにしましょう。見える化した方よい内容として、主に以下3点が挙げられます。
- 作業内容確認
- 進捗状況
- 課題・リスク状況
本記事の無料特典として、上記を更に具体化したリストを作成しました。
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本リストの内容が共有できているか、日々の業務の中で確認しながら仕事を進めてみてください。
周りへの伝え方
このような内容を周りに伝える際は、メールで連絡するなど「できるだけ文字に残す」ようにしましょう。
文字に残すことで、相手は何度も確認できますし、後から言った言わないの問題が生じることもありません。また会話によるコミュニケーションが苦手な方でも気軽に行えるのがメリットです。
多少面倒に感じるかもしれませんが、自分の身を守るためにも手を抜かず行うことをおすすめします。
②相手に対する情報の要求
他のメンバーから情報共有してもらう必要がある場合は、遠慮せずにしっかりと要求しましょう。要求時には以下の内容を含めればOKです。
- 情報共有してもらいたい内容
- その理由
- 相手への思いやりの言葉
ちょっとしたテクニックですが、1点目、2点目をしっかり伝えつつ、相手への思いやりの言葉を添えるようにしましょう。
「お忙しいところすみませんが〜」、「○○の対応でご多忙だと思いますが〜」といった言葉を添えるだけで、相手も協力的になってくれるものです。
③キーマンを押さえる
キーマンとは、例えばチームをまとめているプロジェクトリーダーや、あらゆるメンバーとコミュニケーションを取っているムードメーカーのような人を指します。
キーマンとのコミュニケーションに要する負担を「1」としたら、その人が自分の代わりに他のメンバーと「10」のコミュニケーションを取ってくれるイメージです。
自分を楽にするためだと思って、キーマンとだけは頑張ってコミュニケーションを取るようにしましょう。
個人で働きやすい環境とは?
そのような方は、個人で働ける環境に身を置くのも一つの手です。
例えば、個人作業の傾向が強い職種としては以下が挙げられます。
個人作業型の職種例
- ライター
- デザイナー
- 講師
- 翻訳家
- タクシードライバー
- 各種フリーランス 等
ただしフリーランスなどは、「初対面の人とのコミュニケーション機会が増える」といった側面もあるため、向き不向きの考慮が必要です。
参考:「この仕事向いてないかも…」見分ける5つのサインと対処法
まとめ:仕事のチームワークは改善可能
本記事では、チームワークが苦手なことで生じる問題やそれらを解決する方法について解説しました。
チームワークを向上させる仕事術
- 自分の作業の見える化
- 相手に対する情報の要求
- キーマンを押さえる
これらのポイントを押さえ、チームワークへの苦手意識を解消していきましょう。
そうすることで、きっと活躍の場が大きく広がることでしょう。
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yuaaz0