「コンサルになったら忙しすぎて帰れないかも」、「仕事詰めの生活になるのは嫌だ…」
コンサルは、高収入だけど激務。
そんなイメージがないでしょうか?
僕自身もコンサルタントとして働いていますが、深夜や休日に働くことも珍しくなく、労働時間が長い職種であることは間違いありません。
本記事では、コンサルが激務になりがちな理由とその実態ついて詳しく解説します。
コンサル業界は激務?
コンサルは、他の業種と比べて残業が多い傾向にあります。
実際にdodaが実施した調査でも、平均残業時間が月37.1時間とランキングのトップとなっています。
(出典)doda
コンサルが激務な理由は、以下の3点です。
- 高い成果が求められる
- 日々学習する必要がある
- 顧客対応に時間を取られる
①高い成果が求められる
コンサルは顧客から高い成果が求められます。
コンサルに依頼される課題は、顧客が自社内で解決できないものが大半です。
なので、業務の難易度も高くなります。
コンサルは終わりのない仕事
顧客の期待を上回ろうとする作業には、終わりがありません。
基本的には、時間をかけてこだわればこだわるほど、品質は上がります。
仮にスケジュールよりも前倒しで仕事が進んだとしても、その分品質の向上に時間を充ててしまうのがコンサルというものです。
このように仕事を早く切り上げることが少ないことが、激務となる原因の1つです。
②日々学習する必要がある
コンサルは、日常的に学習が求められます。
プロジェクトごとに異なる業界やテーマの仕事をするケースが多く、その都度学ぶ必要があります。
組織人事コンサルの例
組織人事コンサルを例に挙げます。
「組織人事」という領域に特化しているように思えますが、実際には人事に関わるシステムの導入や人材配置など、テーマは多岐にわたります。
また顧客も、IT業界、メーカーなど様々であり、業界ごとに人事制度が大きく異なります。
③顧客対応に時間を取られる
コンサルは、毎日のように顧客と対話しながら業務を進めます。
また顧客とのやりとりの中で、突発的に新たな業務が発生することも日常茶飯事です。
例えば、顧客の上司が急に打ち合わせに参加し、今までの議論がひっくり返されるといったことも珍しくはありません。
このような予期せぬイベントに対応していった結果、残業時間が長くなってしまうのです。
複数プロジェクトのかけ持ちも多い
多くのコンサル会社では、複数のプロジェクトをかけ持ちするのが一般的です。
そのため、それぞれの顧客に個別に対応していく中で、勤務時間がどうしても長くなってしまいます。
現役コンサルの1日のスケジュール
僕自身、今も現役のITコンサルタントとして働いています。
そこで普段の平均的な1日のスケジュールをご紹介します。
ITコンサルタントの1日のスケジュール
- 8:30起床
- 9:30始業
- 12:00昼休憩
- 13:00仕事再開
- 15:0030分程度休憩
- 18:00子供の世話
- 19:00夕飯
- 20:00仕事再開
- 21:30終業
少なくとも17時上がりで仕事を終えることはほぼありません。
ただ、現在はほぼテレワークで働いているため、合間合間で子供の世話もしています。
なので、実際の勤務時間はめちゃくちゃ長いかと言われると、そこまでではないかもしれません。
繁忙期は深夜まで働くことも
実態を嘘偽りなく伝えますが、年度末などの繁忙期はかなり忙しいです。
24時過ぎまで働くことも普通にありますし、休日も1〜2時間くらいは働いてしまうことが多いです。
一方で、僕の場合は仕事が充実しているため、体感的な労働時間はそこまで長くなかったりします。
労働時間と仕事のやりがいなどのバランスを考えて、自分の適性を見極めることが重要です。
「コンサル=激務」は変わりつつある
コンサルが激務な理由を解説してきましたが、年々改善傾向にあります。
コンサル業界=激務というイメージが定着し、ハードワークに抵抗感がある人はすぐに退職してしまう時代がありました。
一方で、商品を売るビジネスでないコンサル会社にとって人材は最も重要な要素です。
そのため、より良い人材に入ってもらい、長く勤めてもらうためにも労働環境の改善が必須となっているのです。
コンサル業界における労働環境の改善状況について、具体的に解説していきます。
- 労働時間の徹底管理
- テレワークによる働き方の多様化
- プロジェクトの切れ目で長期休みを取得可能
①労働時間の徹底管理
昨今のコンサル会社では、社員の労働時間を厳密に管理しています。
働き方改革以降、長時間労働が常態化していたコンサル業界にもメスが入りました。
中には摘発された事例もあり、コンプライアンス違反が発覚すると、企業のブランド価値に大きく影響します。
そのため、社員を大切にして長時間労働を減らそうとする企業が年々増えているのです。
②テレワークによる働き方の多様化
近年コンサル業界でもテレワークが普及しており、働き方の多様化が進んでいます。
オフィス勤務が当たり前だった時代は、どうしても帰宅時間が遅くなり、家庭との両立が難しい職業でした。
そのため、子供が生まれたタイミングで「コンサルとしては働き続けられない」と退職する人も多かったのが実態です。
一方、テレワーク普及後は一時的に仕事を中断するような働き方がしやすくなりました。
コンサルは基本的に成果主義であり、どの時間帯に働いていようが関係ありません。
そのため、テレワークであれば自分のライフスタイルに合わせた働き方がしやすいのです。
③プロジェクトの切れ目で長期休みを取得可能
激務な一方、1ヶ月などの長期休暇を取る人が少なくないのがコンサル業界の特徴です。
コンサルタントは、基本的にプロジェクト単位で働きます。
この傾向は特に外資系コンサルに多いです。
もちろん、かけ持ちしているプロジェクトの関係で休めないことも多いですが、プロジェクト型かつ成果主義なコンサルならではの特徴だといえます。
まとめ:コンサルは激務だが改善傾向にあり
本記事ではコンサルの忙しさについて、実体験に基づき解説しました。
コンサルが激務な理由
- 高い成果が求められる
- 日々学習する必要がある
- 顧客対応に時間を取られる
コンサルは、決して楽な仕事ではありません。
一方で、キャリアアップにつながり、やりがいや給料面も良いといったメリットも多いです。
適性があると感じた人は、コンサルへの転職もぜひ検討してみてください。
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