「正社員で働くのが辛い…」、「もっと自分に合った働き方があるはず」
一昔前までは、「正社員が最も給料が高く、安定している」と考えられていました。
近年、自由な働き方ができるフリーランスが注目を集めています。
重要なのは正社員かどうかではなく、「自分に合った働き方ができているかどうか」です。
本記事では、会社の採用活動にも携わっている僕から以下について解説します。
参考:「この仕事向いてないかも…」見分ける5つのサインと対処法
正社員に向いてない人が幸せに働く方法
正社員に向いてないと感じている理由は、人それぞれ様々です。
- 仕事のプレッシャーに耐えられない
- 組織の人間関係が苦手
- プライベートに時間を割きたい
- 自由に好きな仕事がしたい 等
正社員は会社への忠誠心が求められるため、望まない業務を強いられることもあります。
このような点に息苦しさを感じる人は、少なくありません。
正社員以外の働き方が一般化
以下は「正社員と非正規社員(派遣社員・契約社員等)の割合」の推移データです。
(※グラフを触ると詳細が表示されます)
このように近年、「非正規社員(正社員以外)」の割合が増加傾向にあるのです。
昔は、正社員でないとキャリアが築けないと考えられていました。
企業側もその人の経歴ではなく、スキルを重視して採用するジョブ型採用が一般的になりつつあります。
本記事を読んでいる皆さんには、ぜひ「正社員至上主義」の考えを捨て、本当に自分に合った働き方を見つけていただきたいと思います。
雇用形態 診断フロー
自分に合った雇用形態を簡単に診断することができる「診断フロー」を用意しました。
雇用形態 診断フロー
次の章では、診断された各雇用形態の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
正社員以外の雇用形態
雇用形態の種類
各雇用形態の概要を以下の表にまとめました。基本的には、雇用主、雇用期間、労働時間などで分類することができます。
雇用形態概要
正社員 | 契約社員 | パート | 派遣社員 | フリーランス | |
雇用主 | 勤務先 | 勤務先 | 勤務先 | 派遣会社 | なし (業務委託契約) |
雇用期間 |
雇用期間の定めなし | 期限あり | 期限あり | 期限あり | 業務委託終了まで |
労働時間 | 就業規則に準じる | 契約に準じる | 自由に調整可能 | 契約に準じる | 自由 |
社会保険 | あり | 通常あり | 労働状況による | 通常あり | なし |
ボーナス | あり | 契約に準じる | 契約に準じる | なし | なし |
雇用形態の特徴
正社員
正社員は雇用期間が定められておらず、リストラなどがない限り、ずっと同じ会社で働き続けることができます。
安定した給料がもらえるのに加え、ボーナスや社会保険も完備されています。
一方で、正社員は会社への貢献が求められます。
その結果、責任ある仕事を任されたり、長時間労働となる場合もあります。
また、やりたい仕事ができるかどうかは、会社の状況に左右されます。
正社員の特徴
- メリット:雇用の安定性、社会保険・ボーナスあり
- デメリット:責任の大きさ、長時間労働の可能性
- 向いてる人:安定性を重視する人、会社に愛着を持って働き続けられる人
契約社員
契約社員の場合、勤務先の会社と個別に契約条件を調整します。
業務内容も事前に定められているため、やりたい業務や発揮したいスキルが明確な人に向いていると言えるでしょう。
一方で雇用期間が決められているため、期限が来たらまた次の仕事を探す必要があります。
労働時間やボーナスの有無なども契約条件次第なので、好条件で契約してもらうためのスキルが求められます。
契約社員の特徴
- メリット:業務内容が明確、契約条件次第ではボーナスが貰える
- デメリット:契約期間が終わったら次の仕事を探す必要あり
- 向いてる人:スキルがあり、やりたいことが明確な人、長く働き続けられない事情がある人
パート
パート(パートタイム労働者)とは、正社員よりも短時間で働く人を指します。
パートの平均労働時間は正社員の約5〜6割と言われているので、週3日勤務のようなイメージです。
家庭やプライベートに時間を割きたい人に向いている雇用形態だと言えますね。
労働時間が限られるため、給料が少なくなる傾向があります。
また正社員の4分の3以上働く等、特定の条件をクリアしないと社会保険に加入できないといった点がデメリットになります。
パートの特徴
- メリット:短時間勤務が可能
- デメリット:給料が少ない、社会保険に入れない可能性
- 向いてる人:仕事以外に時間を割きたい人
派遣社員
派遣社員は、勤務先の会社ではなく派遣会社と雇用契約を結びます。
勤務先の労働期間が終わったとしても、派遣会社が次の仕事を紹介してくれます。
また派遣会社に希望する労働条件を伝えておくことで、業務内容や労働時間もある程度調整することができます。
一つの会社での労働期間に関しては最長3年間と定められているため、期限が来たら会社を離れる必要があります。
また一般的にはボーナス分も考慮した給与水準が設定されているため、別でボーナスが支給されることはありません。
派遣社員の特徴
- メリット:派遣会社が仕事を紹介してくれる
- デメリット:雇用期間が定められてる
- 向いてる人:仕事探しに労力を割きたくない人、色々な職場を経験したい人
フリーランス
フリーランスは、会社と雇用契約は結ばず、特定の業務の責任を負う業務委託契約を結びます。
したがって、成果さえ出していれば、働く時間や場所は自由に選べます。
また複数の仕事を掛け持ちしやすいため、働き方次第では一般企業の正社員よりも多くの収入を得ることができます。
一方で、仕事を得られるかどうかは自分の持っているスキルなど実力次第です。
また勤務先の社会保険に入ることはできず、税金の処理も自分で行う必要があります。
フリーランスの特徴
- メリット:働く時間や場所が自由、高収入を得られる可能性
- デメリット:スキル・実力が必要、自分で社会保険や税処理に対応
- 向いてる人:自由に働きたい人、自分の実力を試したい人
自分に向いている働き方とは?
働く上で何を重視しているか
雇用形態は、あくまで理想の働き方を実現するための手段であり、目的ではありません。
お金を稼ぎたいのであればフリーランスでバリバリ働くのも良いですし、プライベートを充実させたいのであればパートで短い時間働くのも良いでしょう。
家族を安定して養いたいのであれば、正社員も良い選択肢だと言えます。
重視していることの見極め方
自分が何を重視しているのか、ズバッと答えられる人は少ないでしょう。
そのような人は、以下の方法を試してみてください。
- 働いていて「喜びを感じる場面」を書き出す
- それらの場面を「失いたくない順」に並べる
失いたくない順に並べることで、自分が本当に大切に思っているものが見えてきます。
例えば僕の場合、以下のような場面で喜びを感じます。
- 知的好奇心が満たされた時
- ボーナスが良かった時
- 先輩によくしてもらった時
- 長期間の休暇を取れた時
なので、「知的好奇心を満たすには、どのような働き方が合っているか」を考えればOKというわけです。
参考:何のために働くのかわからない…【働く目的をタイプ別に紹介】
転職という選択肢
雇用形態&職業を変える
自分が重視しているものが分かったら、あとはそれを実現できる雇用形態を選べばOKです。
例えば、「自分のペースで働くことを重視している → フリーランスとして働く」といった感じです。
もしも雇用形態を変えるだけでは、重視していることが実現できないようであれは、職業を変えることも検討してみてください。
参考:【天職の見つけ方】90日で天職を見つける転職ロードマップ
転職のハードルは高くない
初めて転職する人は、精神的なハードルが高く感じるかもしれません。
ただ今の時代は「2人に1人が転職を経験する」と言われており、決して珍しいことではありません。
参考:【簡単】転職エージェントの賢い使い方【結論:自分本位でOK】
まとめ:向いてないなら正社員以外でもOK
本記事では、雇用形態の種類とその特徴について解説しました。
各雇用形態に向いてる人
- 正社員:安定性を重視する人、会社に愛着を持って働き続けられる人
- 契約社員:やりたいことが明確でスキルがある人、長く働き続けられない事情がある人
- パート:仕事以外に時間を割きたい人
- 派遣社員:仕事探しに労力を割きたくない人、色々な職場を経験したい人
- フリーランス:自由に働きたい人、自分の実力を試したい人
正社員に向いてないと感じている人は、改めて自分の理想とする働き方について考えてみましょう。
選択すべき雇用形態や職業が明らかになれば、必ず幸せな働き方にたどり着けます。
コメント
zookbm