「上司に質問しづらい」、「忙しそうでいつ質問すればいいか分からない」
上司や先輩になかなか質問できないという人は、少なくありません。
僕自身も入社したての頃、質問しやすい先輩が来るまで待ち伏せしていた記憶があります(笑)
というのも質問は、最も早く成長する手段であり、仕事の質に直結するからです。
本記事では、メーカーやコンサルなど複数の会社経験があり、若手社員の教育も担当してきた僕から以下について解説します。
- 仕事で質問できない人が明日から始めるべき3つの行動
- 質問できない原因と生じる問題
- 質問スキルの向上方法
- 職場環境を変えた方がよいケース
本記事の内容を実践することで、質問できない悩みを解消することができます。
本記事の後半で使い方を解説していますので、ぜひ活用してみてください↓
仕事で質問できない人が明日から始めるべき3つの行動
早速ですが、結論です。
質問ができないという人は、明日から以下3つの行動を心がけましょう。
- 質問相手を見極める
- 質問の質を高める
- 質問した成果のフィードバック
実はこれらの行動を徹底するだけで、今までよりも圧倒的に質問がしやすくなります。
この後詳しく解説します。
質問できない原因と生じる問題
質問できない原因
そもそも、あなたが質問できない原因はなんでしょうか?ここで典型的な原因をいくつか挙げます。
- みんな忙しそうで質問しづらい
- 質問して嫌な顔をされたくない
- 質問できる間柄の人がいない
質問するのが億劫になってしまう気持ちも分かりますが、そのまま質問せずにいると様々な問題が生じてしまいます。
質問できないことで生じる問題
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉がありますが、その通りです。
仕事において質問できないという状況は、大きなリスクをはらんでいます。生じうる問題の例として、以下が挙げられます。
- 知識を得るのに時間がかかり、成長できない
- 理解度が低いまま仕事を進めてしまい、質が下がる
- 結果として周りからの評価が下がる
あなたの職場で質問するのが苦手そうな人を一人想像してみてください。
その人は、周りから仕事ができないと評価されていないでしょうか?
そのような状況に陥らないよう、以降で具体的な解決策をご紹介します。
参考:「仕事で評価されない、辞めたい…」会社の評価の3つの真実
質問スキルの向上方法
質問が得意になるための、「質問スキルの向上方法」を3つご紹介します。
以下の「質問力向上チェックシート」も活用し、日々の業務で実践いただければと思います。
①質問相手を見極める
まずは適切な質問相手を見つけましょう。具体的には、以下の観点で考えてみてください。
- ①質問内容に詳しいか
- ②丁寧に答えてくれそうか
- ③同じ人にばかり質問していないか
上から順に優先度が高いものとして、考えていただければと思います。
これらのポイントを抑えて質問相手を選ぶことで、相手から適切な答えが返ってくることを期待できるでしょう。
ただし、②、③まで気にしすぎると、なかなか質問相手が決められなくなってしまうので注意が必要です。
判断が難しい部分ではありますが、時には空気を読みすぎず、純粋に聞きたい人に聞いてしまうというのも正解なのです。
②質問の質を高める
質問した際、相手から嫌な顔をされたのがトラウマになっている人もいるかと思います。
そのような反応をされてしまうのは、質問の質が低いからかもしれません。
質問の深さ
僕自身もゲンナリしてしまう質問のパターンとして、「調べればすぐわかること」を質問してしまうパターンが挙げられます。
「質問は相手の時間を奪う行為です。」
必ず最低限の情報は自分で調べてから質問する習慣をつけましょう。
質問の明確さ
質問する際に重要なのは、「質問の趣旨」と「相手に答えてもらいたいこと」を明確に伝えることです。
分かりやすい質問内容を検討する際は、5W1Hの考え方を活用するといいでしょう。
以下に具体例を示します。
- When(いつ):昨日の
- Where(どこで):打合せで
- Who(誰が):Aさんから
- What(何を):技術Zについて質問されました。
- Why(なぜ):次回の打合せで回答したいので、
- How(どのように):開発の経緯を教えてください。
上記のように必要な情報が過不足なく含まれていると、相手も答えやすくなります。
丁寧に伝えようとするあまり、取り止めもない質問内容になってしまうという人は、5W1Hを意識してみましょう。
質問の量
相手に気持ちよく答えてもらうためには、質問の量も重要です。
例えば仮に、分からないことが20個あったとしましょう。
そのような場合、いきなり相手の席に行って、2時間も3時間も質問し続けるのはやめた方がよいでしょう。
その相手と良好な関係を続けたいのであれば、まずは重要な質問3〜5個程度に絞って聞くのが適切です。残りは別の機会に聞く、もしくは別の人に質問することで、相手の負担を減らしてあげるのも重要な気遣いです。
③質問した成果のフィードバック
おろそかにする人が多いですが、実は重要なのが「質問後のフィードバック」です。
一方的に質問することは、ギブアンドテイクの「テイク」ばかりしている状態です。
相手からすると時間と労力ばかり取られ、得るものもないため、質問を繰り返しているうちにだんだんと嫌がられてしまいます。
なので、相手に対してしっかり「ギブ」してあげましょう。
出張のお土産など、実際にモノをあげるのも一つの方法ではあります。
質問した結果、あなたは何かしらの知識を得たはずです。その結果どのような成果を出すことができたのかを相手に伝えてあげるのです。
具体例を以下に示します。
- 「この間教えていただいた内容をお客さんにプレゼンしたら大好評でしたよ。」
- 「○○さんのやり方を真似させていただいたら、チームの作業効率が格段に上がりました。」
誰でも人の役に立ったことを実感すると、嬉しくなるものです。
その結果、次もまた質問しやすい間柄を築くことができるのです。
ここまで解説した方法を実践することで、だいぶ質問しやすくなるでしょう。
具体的には以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
職場環境を変えた方がよいケース
色々工夫しても、全く質問に答えてもらえない、または毎回イライラされてしまうという人もいるかもしれません。
「仕事は見て盗むもの」という古い習慣が残っていたり、質問を受ける余裕がなく、常にピリピリしている職場もあります。
前述の通り、質問は社員の成長や仕事の質に直結する非常に重要な行為です。
延々と質問を受けてもらえず、自分の成長に悪影響が出ていると感じた際は、思い切って異動や転職を考えてみるのもよい選択肢でしょう。
参考:【3分で分かる】転職すべきか診断する方法【診断マップ公開】
まとめ:「仕事で質問できない」から脱出しよう
本記事では、普段なかなか質問できないという人に向けて、その原因と生じる問題、具体的な解決策を解説しました。
質問できない人の解決策
- 質問相手を見極める
- 質問の質を高める
- 質問した成果のフィードバック
質問できない状況は、あなたの成長にブレーキをかけてしまいます。
本記事の内容を実践し、少しずつ状況を改善していきましょう。
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