「テレワークだとコミュニケーションが取りづらい」、「全然仕事がはかどらない…」
オフィス勤務とテレワークでは、働き方が全く異なります。
「通勤がなくなった」、「子供の面倒が見れるようになった」などのメリットがある一方、仕事面では多くの問題が生じています。
実際、テレワークだと仕事の生産性が約15%低下するというアンケート結果もあります。
生産性が低下する原因としては、「自宅に仕事環境が整っていない」、「集中できずダラダラ働いてしまう」など、様々な原因が挙げられます。
また、社員の働きぶりが見えづらくなったことから、今後はより成果主義で評価を行う流れができつつあります。
本記事では、以下の通りテレワークでよくある悩みと具体的な解決策を解説します。
- テレワークのよくある悩み
- 悩みの解決策
- その悩み、あなたのせいではないかも?
本記事の内容を実践いただき、テレワーク環境でもバリバリ活躍できる人材になりましょう。
テレワークのよくある悩み
テレワークでの悩みには、どのような内容が多いのでしょうか。
以下は「テレワークの悩み」に関するアンケート結果です。
(※グラフを触ると詳細が表示されます)
ここで挙げられている悩みは、「働き方に関する悩み」と「自宅の仕事環境に関する悩み」の2つに分類できます。
働き方 | 自宅の仕事環境 |
・コミュニケーションがとりにくい ・家族がいて集中できない ・集中力が続かない/やる気が出ない ・オン・オフの切り替えが難しい |
・仕事環境が整っていない ・ネット環境が悪い ・自宅ではできない仕事がある ・水道光熱費・通信費がかさむ ・近隣の音が気になる ・WEB会議で映る部屋 ・運動不足/間食が増えた |
「自宅の仕事環境」については、会社の協力なしに解決できないものや、住居環境に関わる内容も含まれます。
やれることは限られているため、可能な範囲で取り組めばOKです。
そもそも解決策を見つけること自体が難しいため、より根深い悩みだといえます。
本記事では、こちらの「働き方に関する悩み」に焦点を当て、具体的な解決策を解説します。
悩みの解決策
「働き方に関する悩み」は、まとめると以下の3点になります。
- コミュニケーションが取りにくい
- 仕事に集中できない
- オンとオフの切り替えができない
これらは、他の調査でも大抵上位の悩みとなっており、「テレワークの三大悩み」と言えます。
それぞれの具体的な解決策を解説します。
①コミュニケーションが取りにくい
多くの会社で課題になっているのが、「コミュニケーションの問題」です。
オフィス勤務の場合、周りの社員の顔色を伺って声をかけることができますが、テレワークではそうはいきません。
オフィス勤務とテレワーク勤務の、コミュニケーション上の違いは以下の通りです。
顔色が見える | 情報交換の 機会 |
意思疎通の しやすさ |
相談・質問の ハードル |
コミュニケーション に割く時間 |
|
オフィス勤務 | 見える | 多い | しやすい | 低い | 多い |
テレワーク | 見えない | 少ない | しにくい | 高い | 少ない |
このようにテレワークだと、コミュニケーションが取りづらくなる傾向があります。
確かに作業に集中できるというメリットはあります。
ただ、一見無駄に思える雑談の中でアイデアが生まれたり、意思疎通が図れたりする側面もあるため、最近では雑談の必要性を再認識している企業が多いのです。
仕事におけるコミュニケーションの目的は、大きく以下の4つに分類できます。
- 作業依頼
- 状況共有
- 質問
- 関係構築
それぞれのコミュニケーション目的ごとに、具体的な改善策を解説します。
作業依頼
どのような仕事も、誰かから依頼を受けて始まります。
スタート地点であるがゆえに、ここがズレてしまうと後々大きな問題に発展してしまいます。
対面よりも相手に伝わらないことを前提とし、口頭+文面で伝えるようにしましょう。
例えば、オンライン打合せを行った後に、改めて依頼内容のまとめをメールで伝えると効果的です。
多少手間はかかりますが、このちょっとした労力で将来のトラブルを防げるなら安いものです。
状況共有
作業依頼とは異なり、状況共有はできるだけ手軽に行うのがポイントです。
問題が生じても、すぐに状況を把握できれば対策が取れます。
なので、月に1回の詳細報告よりも、週に1回の簡単な報告の方が断然効果的です。
報告者の負担が少ないよう「簡単な箇条書きでOK」とするなど、簡易なルールを設けるのが望ましいです。
質問
質問は、「部下から上司」、「作業者から依頼主」など、立場の低い人から高い人に対して行われるケースが多いです。
そのため、テレワークのような距離感がある働き方だと、相手に気を使ってしまい、なかなか質問できないといった状況に陥りがちです。
「なんか質問しづらいなぁ…」と感じている人は、以下を心がけましょう。
- 質問前に相手の状況を確認する
- コミュニケーション手段を使い分ける
- 伝わりやすい質問の仕方をする
大事な質問はオンライン会議、軽めの質問はチャットを活用するなど、相手の負担にならないよう配慮すればOKです。
より詳しい内容は、以下の記事で解説しています。
関係構築
最後は、コミュニケーションを通じた「相手との関係構築」です。
テレワークだと、雑談の機会などが減ってしまうため、相手との距離を近づけるのが難しくなります。
対策として、多くの企業で取り組まれているのは、「雑談目的のオンライン会議を設けること」です。
他には、業務終了後にお酒を飲みながら会話するのもいいでしょう。(※パワハラにならないよう、あくまで任意参加にしましょう)
②仕事に集中できない
「テレワークだとついついサボってしまう…」という人は、少なくありません。
職場だと集中できるのに、なぜ自宅だと勝手が違うのでしょうか。
主な理由は以下です。
- 緊張感がない
- 気が散る誘惑が多い
- 無音の環境
緊張感がない
オフィスだと上司や同僚など、周りの目線を意識しながら、緊張感を持って働きます。
一方、自宅では誰の目線もありません。
日常生活を送っているリラックスできる環境がゆえに、集中力が続かないのです。
カフェで仕事ができるという人は、周りのお客さんの目線を利用することで、オフィスと近い効果を得ることができます。
それができない人は、別の方法で緊張感を作り出しましょう。
人は、締め切りがあると緊張感が生まれ、集中力が高まります。
なので、自主的に作業の期限を設け、それに間に合うよう仕事を進めましょう。
これだけでも、グッと集中力が高まるのでおすすめです。
気が散る誘惑が多い
自宅には、様々な誘惑があります。
スマホ、テレビ、漫画。少し手を伸ばせば、自分の大好きな趣味や暇つぶしがそこらじゅうに転がっています。
仕事部屋を決め、そこにはワクワクするものは何も置かないよう徹底しましょう。
無音の環境
オフィスやカフェでは、周囲の人の話し声や作業音がありますが、自宅はほぼ無音です。
対策としては、「音楽を流す」もしくは「窓を空ける」のが有効です。
音楽を流す場合は、聞き入ってしまわないようクラシックやジャズなど、歌詞なしの音楽を流すのがおすすめです。
参考:テレワークでサボってしまう人の思わぬリスク【3つの改善策】
③オンとオフの切り替えができない
オフィス勤務だと、出社と退社のタイミングで、明確に仕事とプライベートの切り替えができます。
「仕事を中断し、夕飯を食べたらまた再開」といった人も少なくありません。
その結果、ダラダラと勤務時間が長くなってしまったり、終業後もそのままついつい仕事のことを考えてしまうのです。
以下に具体例をいくつか紹介します。
- 仕事の開始/終了時に着替える
- 終業後のルーティング決める(片付け、運動、お酒 等)
- 終業後はパソコンを一切開かない
- 仕事部屋と生活する部屋を分ける
- サテライトオフィスやカフェで仕事をする
私自身は、晩酌をすると完全にオフになります笑
色々と試してみて、自分に合った方法を見つけてみていただければと思います。
その悩み、あなたのせいではないかも?
ここまで解説した方法を実践いただければ、きっと状況は改善します。
ただ、中には何をどう頑張っても状況が変わらない人がいます。
特にコミュニケーションの取りづらさは、相手あってのことなので、自分の意思だけでは変えることができません。
数ヶ月程度は様子を見た方がいいと思いますが、どうしても状況が変わらないようであれば、部署異動や転職を考えてみてもいいと思います。
変化が激しい今の時代、テレワークに順応できない会社で働き続けるのは、あなたにとってもプラスになりません。
参考:【3分で分かる】転職すべきか診断する方法【診断マップ公開】
テレワーク企業への転職は、確かに少しハードルがあります。
以下の記事で注意点をまとめているので、参考にしてみてください。
参考:転職先がテレワーク中心だと辛い?【注意すべき点を実例解説】
まとめ
本記事では、テレワークでよくある悩みや、その具体的な解決策を解説しました。
テレワークの三大悩み
- コミュニケーションが取りにくい
- 仕事に集中できない
- オンとオフの切り替えができない
テレワークに順応できるかどうかは、今後のあなたの社会人生活に大きく影響します。
本記事で紹介した内容を一つでも実践し、少しずつ改善していっていただければと思います。
コメント
biygcy